初めてのRaspberry Pi (本体購入編)
諸々の事情があって、今更(2020年)ながらRaspberry Piに興味を持ち、購入するに至ったので、その経緯などをまとめます。
Raspberry Piのラインナップ
2020年8月現在、Raspberry Piを購入する際は、その用途や目的によってどのバージョンを購入するか選択する必要があります。
この記事を執筆している時点では、私もどのバージョンがどんな用途に向いているか見極めかねている状態なので、とりあえずコストパフォーマンスの観点で、現在購入可能なRaspberry Piをリスト化して比較してみることにします。
※ 参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/Raspberry_Pi
※ 実売価格は、2020/08/16現在の情報です
Raspberry Pi 4 Model B
- 発売日:2019年11月26日(国内)
- CPU:1.5GHz (4Core)
- メモリ:1GB, 2GB, 4GB, 8GB (LPDDR4 SDRAM)
- 入出力:USB2.0x2, USB3.0x2
- 映像出力:micro-HDMI(2.0)x2
- 有線LAN:Gigabit Ethernet
- 無線LAN:802.11 b/g/n/ac, Bluetooth 5.0/BLE
- 電源:USB Type-C 3A (15W)
特徴
現状のRaspberry Piで一番スペックが高いため、強いマシンパワーが必要になるような用途に向いていそうです。メモリのスペックごとにモデルが存在しているので、用途とお財布に相談して選ぶ形になると思います。ちなみに8GBは後発で発売されました。
もともとRaspberry Piのイメージは、ミニマルなコンピュータのイメージが強かったので、8GB発売のニュースを見たときは、8GBもメモリがあってUSB3.0に対応しているならもはや普通のPCとほとんど変わらないんじゃない!? という驚きを感じたのを覚えてます。
デフォルトでデュアルディスプレイ可能な贅沢スペックなので、普通に安価で持ち運び可能な作業用PCとしても使えそうで、その応用力というか汎用性の高さが強みなのかもしれません。
また、スペックが高くなればなるほど付きまとう問題ですが、発熱量は一番大きいので、ファンを設置するなど発熱対策に一番気を使う必要があるようです。
実売価格
1GBは現在は入手しづらい状況のようです。個人的な所感ですが、Pi 4は比較的高負荷の作業用に利用することが多いと思うので、1GBはあまり需要がないのかも?
コストパフォーマンスでいうと、4GBが一番価格とスペックのバランスが良いように感じます。
1GB (入手困難)
- ¥6,000 (made in UK) Amazon
- ¥-,--- (在庫切れ) スイッチサイエンス
2GB
4GB
8GB
Raspberry Pi 3 Model B+
- 発売日:2018年6月29日(国内)
- CPU:1.4GHz (4Core)
- メモリ:1GB (LPDDR2 SDRAM)
- 入出力:USB2.0x4
- 映像出力:HDMI(1.3/1.4)
- 有線LAN:Gigabit Ethernet over USB2.0 (max 300Mbps)
- 無線LAN:802.11 b/g/n/ac, Bluetooth 4.2/BLE
- 電源:microUSB 2.5A (12.5W)
特徴
立ち位置的には、Pi 4の前モデルに当たります。Pi 4のスペックのバリエーションに比べると、単一のモデル(Model Aを含めると2種類)のみの販売なので、Pi 3を買うと決めたら、そんなに迷うことなく買えるかなと思います。
特徴としては、4と比べると若干消費電力が落ちることとUSB3.0を利用できない点が比較したときに目立つ点だと思います。4ほどのスペックが必要でない場合などこのモデルを選択する余地が出てくるのかと思います。
フルサイズのHDMIのインターフェースがあるので、取り回しが効きやすいのもポイントだと思います。
実売価格
実売価格的には、Pi 4との差は大きくないのでこだわりがない限りは、Pi 4を選択したほうが無難かもしれません。
- ¥5,198 Amazon
- ¥5,775 スイッチサイエンス
Raspberry Pi Zero W/WH
- 発売日:2018年3月30日<WH>(国内)
- CPU:1GHz (1Core)
- メモリ:512MB (LPDDR2 SDRAM)
- 入出力:micro USB2.0x1 (OTG)
- 映像出力:mini HDMIx1
- 有線LAN:なし
- 無線LAN:802.11 b/g/n (2.4GHz), Bluetooth 4.1, BLE
- 電源:microUSB 1.2A (6.0W)
特徴
現行モデルの中で、最軽量でスペックを落としたミニマムなモデルです。大きな利点は、価格の安さと消費電力の低さ。買おうか迷っているなら安価で手に入るので試してみるのには一番良さそうです。
ちなみに、WとWHの二種類がありますが、WHはGPIOのピンヘッダ付きのバージョンです。Wを購入した場合、あとからGPIOを使いたい場合はハンダ付けの必要があるようです。
Pi 4やPi 3ではオーバースペックになりすぎてしまう用途の場合に重宝しそうです。
実売価格
1度限りしか購入することができませんがスイッチサイエンスさんでWを非常にお安く購入できます。定期的に入荷しているようなので、入荷待ちメールを登録してしばらく待つと買えました(実体験)。
WHは在庫が常にあるようなのでお急ぎの方や、沢山必要な方はWHをオススメ。
Zero W
- ¥2,980 Amazon
- ¥1,320 スイッチサイエンス
Zero WH
Raspberry Pi Zero ver1.3
- 発売日:2017年2月24日 (国内)
- CPU:1GHz (1Core)
- メモリ:512MB (LPDDR2 SDRAM)
- 入出力:micro USB2.0x1 (OTG)
- 映像出力:mini HDMIx1
- 有線LAN:なし
- 無線LAN:なし
- 電源:microUSB 1.2A (6.0W)
特徴
Zero W/WHからワイヤレス機能も削ぎ落したモデルになります。(実際に発売された順番からいうとZeroにワイヤレス機能をつけたものがW/WHになるので、因果関係が逆になってますが(^_^;))
LANやBluetoothを利用しない用途や、インターネット繋がったパソコンと繋いで使う用途や、組み込みの領域に近い用途で使う場合、また学習目的で利用するなら抜群にコスパが良さそうです。
実売価格
1度限りしか購入することができませんがスイッチサイエンスさんで非常にお安く購入できます。現状、在庫0ですが注文自体はできるようでした。
- ¥2,980 Amazon
- ¥660 スイッチサイエンス